アウトドアリビング部門［庭まわり］

審査員コメント

部屋から眺める風景と光を巧みにコントロールし、スタイリッシュな空間を創り上げた作品。ウッドデッキや物干し屋根は便利で機能的であったかもしれない。しかしそこには隣家の物置、車庫など当たり前の日常があったのではないか？屋根、目隠しを採光性のあるものにすること。腰壁を作ることで透けるものと透けないものとのバランスや安定感が生まれる。
腰高の花壇は室内から見下ろすのではなく視線の先にあるものまで計算されている。さらには昼間の自然光と夜間の演出光、おそらく今まではカーテンを閉めていたであろう暮らしから室内からつながるアウトドアリビングができたことで家族の過ごし方にも変化が出たのではと思わせる作品。