受賞作品
AWARDS
コンテストの総評
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審査員
GRANFACE株式会社
代表取締役 兼 クリエイティブディレクター
大熊 一幸氏本年度の審査員を承り、皆様が⼀年を通し造り上げた渾⾝の⼒作を写真や⽂章だけでなく背景まで熟読し拝⾒させて頂きました。企画・設計・施⼯と時間をかけ⾃ら考案した図を実際に具現化する難しさや想いを実感しているからこそ、受賞された皆様には結果として評価を得たことに⼼からお祝い申し上げます「おめでとうございました」。今回応募された全作品に対し任せてもらえたオーナー様や携わられたブレインの⼒に敬意を⽰し、感謝の気持ちを伝えていただければ嬉しく思います。さて、この業界はさらに真価し独創性の造形と⾃然樹形中⼼の植⽣を組み合わせるだけに留まらず、新商品のセミフレキシブル化に応じた⾃由設計の作品を形作るために知識やスキルのアップデートは⽋かせず、⾃ら演じ魅せる「委ねられた業界」の適応が求められる時代です。また環境問題を意識しサスティナブルやウェルビーイングそしてグリーニングといった緑化率向上や⾃然資材採⽤の作品提供がマストになり本業界が先導する役割を担っていくでしょう。今後は反映した素晴らしい作品が集うことを⼼より期待し楽しみにしております。
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審査員
京都市立芸術大学 (一般社団法人 日本景観文化研究機構 代表理事)
名誉教授:藤本 英子氏
受賞されたみなさま、おめでとうございます。今年も各部門で、力のこもった作品を多く見せていただき、ありがとうございました。コロナの動きも日常化し、多くの生活がもとに戻る中、コロナ禍で得られた私たちの検知は、住宅での暮らしの時間と空間の質を高め、暮らす地域との関わり方を変えてきています。まさに、今回の「アウトドアリビング部門」で見られるような、住宅の中で楽しむアウトドア空間の充実がまずあります。そして、地域との関わりでは、個人住宅での「ファサード部門」で見られるような、公共空間との境界部分の演出の重要性が高まっているのです。今回も、おそらく地域貢献になっているであろう事例を、多く見せていただきました。それは「街並み・集合住宅部門」でも同じです。集合住宅ではさらに影響を及ぼす範囲が広がっていきます。そしてパブリック空間など「景観・非住宅部門」はまさにその中心的役割を担う事例を、港や商業施設、公共施設でみせていただきました。
今後に期待するのは「プレゼンテーション部門」です。ここではデザインで実現する明確な考え方が、求められます。
こうしてこの「ワンダーエクステリアデザインコンテスト」は、単なる個人の暮らし向上に限らず、地域社会のあり方を変える領域に、さらに発展させていただくことを、参加の皆さまの提案から期待しております。 -
審査員
グランドマム株式会社 GM Design Office
チーフデザイナー:山本 結子氏
受賞されました皆さま、誠におめでとうございます。審査に携わるたびに進化を感じます。時代のトレンドもあるでしょう。毎年生み出される新商品たち。それらをデザインの現場でアレンジやスパイスを加え、実際の現場ではイメージ通りに確実に施工することでオリジナリティーのある作品が創り上げられます。今回はX.スタイル、マルチルーフの作品が目立ちました。「想いが住まいとクロスする」というコンセプトとおり、ファサード、アプローチ、カースペース、ガーデンと様々な空間を自在に行き来でき、暮らしが豊かになる。そんな商品を待ち望んでいたのではないでしょうか?マルチルーフやガーデンルームにより庭で過ごすライフスタイルが定着し、ファニチャーや日除け、目隠しなど心地よく過ごすためのアイテムも提案だけでなく実作品により使われていることで一目瞭然です。
設計者やメーカーが提案し、実現したものが風景となってゆく。まちなみや景観が機能的かつ美しくなることでわれわれの暮らしも豊かなものになる。そんなものづくりを継承していきたいものです。 -
特別審査員
(ライティング賞)光環境設計室(株式会社コネクトデザイン 代表取締役)
代表:菊原 啓子氏
照明は配線だけ出しておいて、最後に考えるという事案が内外問わず存在しています。その工程だと選べるものは照明器具だけになってしまう。LED光源時代を迎え、ライティングは表現の選択肢にも広がりをみせています。
本年は偶発的に美しく見えたライティングは皆無でした。当初からイメージを描かれそこへ向かって折り合いをつけ遂行された、まさに照明計画と呼ぶにふさわしい作品を目にしました。もう一方でご住居から洩れいでる光や住居に設置された照明を活かしながら共存するという、これぞ住居に付帯する「EXライティング」というすばらしい設計手腕も見せていただきました。明るくするために照明を取り付ける、といったフェーズを超え「コンセプトにフィットしたライティングとは何か」を追求される設計者が増えたことを実感します。昭和時代のライティングをLED器具にだけ置き換えているプランは少々古めかしく感じられます。過剰な灯数を計画しない環境にも配慮した新しいEXライティングをたくさん見せていただき光栄でした。この度はご受賞誠におめでとうございます。