■庭づくり1「視線を誘導」
季節の移ろいを楽しませる
シンボルづくり
今月のhow toガーデニングでは、「
藤棚のある庭
」を特集しました。庭にフジ棚があると、季節になると気品と香り豊かな花を楽しませ、夏には日差しを遮って快適な空間を創り出してくれます。「今年もフジの季節がやってきた」と、季節の移ろいを感じさせてくれるシンボルでもあるわけです。
フジ
フジなどのつる性植物を這わせる棚が、イタリア語の「ぶどう棚」を語源とするパーゴラ。もちろんブドウを這わせてもいいし、バラやハゴロモジャスミン、クレマチスなどの花で華やかさ・豪華さを演出したり、常緑のツタを這わせてヨーロッパの古い農家のようなイメージを演出していくことも可能です。
●バランスを考え視線を誘導
欧風の雰囲気にまとめる場合は、
噴水などの演出も効果的です
パーゴラがイメージづくりの大きな要素となるのは、一つには縦方向の空間を専有するため、視界に占める面積が大きくなります。より印象が強くなるわけです。
実は、ここに庭づくりを成功させるポイントがあります。視覚的なポイント(シンボル)を置くことで、空間的な広がりが感じられるようになるのです。
例えば、さほど面積がないスペースを和風にまとめたいなら、飛び石と“つくばい”を組み合わせるのも一つの方法。飛び石で視線を誘導し、視線の先につくばいを置くことで、つくばいが“句読点”となって安定が生まれてくるのです。途中に小さな植え込みを配すことで、“変化”というアクセントも演出できます。
ここで大切なのは、大きすぎる灯籠を入れたりすると逆効果だということ。窮屈そうで、かえって落ち着かなくなります。「広さに見合う大きさ」がポイントなのです。
それなりの広さがあれば、シンボルツリーを植えたり風にそよぐ雑木林のイメージを演出してもいいでしょう。バーベキューコーナーやテーブルと椅子を置いただけのコーナーも、シンボルになり得ます。
メロディア・デザインパネルユニット使用例
高さの異なるパネルを並べるだけでも、
空間に変化が生まれます
ガーデンヴァール・ウッドシリーズ
木製アーチ
それ以上に心地よいシンボルになるのが、つる性植物を這わせたパーゴラやアーチ。
「自然に包まれながら、建物の中にいるようにも感じられる」という不思議なミックス感が快適さの秘密でしょうか。